2018年10月30日火曜日

YAMAHA FG-170 ’72


YAMAHA FG-170 ’72

1972年のグリーンラベル。1972-1974年までの生産台数の少ないモデルながら、その抜群の音質の人気は高く、130と同じくいわゆる「隠れ名器」と目される。すでに、ブリッジからの弦の導出スリットが入っており、その辺も音の伸びやかさに影響されていたと推察。しかし、ピンの径が甘く、ピンが浮き上がり、テーパーリーマーで処理して、ピンをしっかり押し込み弦のボールエンドを固定すればさらにサスティーンが得られる。
赤ラベルよりも、ヤマハらしい明るいハリのあるサウンドに加え低音のボリューム感がある。この辺は、サイド&バックグの材がマホガニーなのかもしれない。ロングサドルでしかもナットの溝形成は甘いため、非常に難しい。弦浮きか、あるいはローでフレット棒へのあたり(ビビり)が出てくる。
いつもながら、飴色のトップには鳥肌が立つ。手持ちの赤ラベル150の1968年と同じくらいヴィンテージ感がある。
Top:YezoSpruce
Side&Back:Mahogany
Fingerboard & Bridge:?
Neck:Nato



2018年10月8日月曜日

Morris-F-18D

Morris F-18D

  '72年の初期型モデルです。スプルーストップのサイドバックはローズウッドです。同じ時期のものでは、ヤマハの倍の時間と手間がかかります。胴厚が11cmで、Dのつかないモデルよりも音量があります。チューニングマシンのボタン(つまみ)のガタつきを直さないと、音がこもります。サドルは、SCUD(スカッド)製品の新品に換装して、作り直し。ルーターでナットに糸巻きのストリングホール方向へ角度をつけてスリットを入れます。モーリスは、これをしないとサスティーンが復活しないのです。私の独創(アイディア)ですが。ロッドはヘッド側の5mm六角レンチ仕様で、カバーは金属製の釣鐘デザインです。素晴らしい!
Top:Spruce
Side&Back:Rosewood
Fingerboard & Bridge:?
Neck:Nato

新着情報

  YAMAHA FG-402 Top:Ezo Spruce Sid&Back:Coral Rosewood Neck:Nato